イギリスの通常切手と言えば、誰もが最初に思い浮かべるのはマーチン・シリーズでしょう。
確かに、超、超ロングシリーズでしたし、メインナンバーだけを拾っても、これほど大規模なシリーズは今後は出ないと思います。
郵趣雑誌に掲載されたイギリス切手の解説を集めても、ひたすらマーチン、マーチン、マーチンで、それと比べると他のシリーズは、ちょっぴりだと思います。
画像のリーフは、ジョージ6世通常切手シリーズですから、マーチンの前のワイルディングの、そのまた前のシリーズになります。
このシリーズは、第2次世界大戦を挟んで発行されたので、製造面や使用面に面白いところがあるシリーズ。
特に使用面ではアメリカの大統領シリーズに通じるところがあります。
さて画像のリーフですが、額面 1/2 d 緑で左右2枚のリーフから構成されています。
左のリーフの切手が初期のもので、1937年5月10日に発行された、刷色が濃い緑色のものです。
他の額面でもそうですが、この初期印刷は素晴らしく良い色を出しています。
例えば、日本の第1次昭和切手も初期印刷は素晴らしい色ですが、それと同じ感じですね。

それに対して右のリーフは、なんだか色褪せたような刷色なのがお解りになりますでしょうか?
こちらは1941年に出現したもので、戦争による物資への影響(インクへの影響)が切手印刷にも表れたもので「薄い緑色」としたもの。
この変化は、”Stoneham” のような一般的なイギリスのカタログにも日付入りで別種として記録され、メインナンバーを与えられています。
リーフ画像では小さすぎて、色調がどこまで再現されているか解らないので、下記に大きな画像を載せておきます。
この画像だと、解りやすいのではないでしょうか。

カバーは、1946年のフィンランドのヘルシンキ宛で、裏面に到着印があります。
この時期の一般的なもの。