本の形態の一つに「新書」というのがあります。
岩波書店が、1938年に始めたものですね。
僕は、これが好きで学生時代からよく読んでいましたし、今でも月に3〜4冊は買います。
中には、もちろん新刊もありますし、絶版本もありますから、古書市場で買い求めることもよくあります。
例えば、下の2冊。

左の『人民公社は拡がり深まる』は、「今どきなんなんだ?」的に思われるかも知れませんが、発刊当時は超話題になった書であり、今これを読むことにより、人民公社というシステムを、当時の人々がどのように見ていたのか(もちろん見方の一側面ですが)を理解することができます。
もちろん、今どきこのような本を読む人は極めて少ないので、絶版になって久しいもの。
『知的生産の技術』は、余りにも有名すぎるので今さら説明はいらないと思います。
僕が本書を読んだのは、大学1年の時。
それまでのノートの不便さに辟易していたので、本書をきっかけに、あっさりと研究ノートは止めました。
これは今でも続いていて、情報カード(京大式カード)を愛用しています。
このカードシステム、一覧性や組換えの自由度など、とてもじゃないけどパソコンなんかとは比べられないほど優れています。
僕は1983年からパソコンを使いはじめ、それ以来、最終的な成果物はデジタルですが、基本調査は今でも全てアナログのカードです。
このような感じで、僕にとっての「新書」とは「知の源」のような存在。
郵趣の世界にも、随分と昔の話になりますが『郵趣新書』というシリーズがありました。
このシリーズを読んだのは、僕の年代が最後だと思います。
当初の計画では100冊だったのが、実際に刊行されたのは23冊だけ・・・。

「新書」と言っても厚いものではなく、40〜70ページほどのコンパクトなもので、あくまで簡易なアウトライン的な内容でしたが、それでも興味深い小さなテーマが多かったので、そのテーマの入門としては有益なものが多かったと思います。
今でも、未刊行だったタイトルの中には「読んでみたかった・・・」と思うものがあります。
計画通りに100冊が刊行されていたならば、それなりのインパクトが大きかったと思いますが、中途半端に終わってしまっただけに、残念ではあります。
うわ~ 懐かしいお名前を拝見。当時、コイル切手の第一人者と言えば鈴木 克彦氏でした。趣味誌にも色々と執筆されていました。何故か親交が有り、独特の筆致で届く郵便物には当然コイル切手が貼付されていました。消印も機械印の他に窓口依頼と思われる綺麗に押された櫛型印、時にはローラー印なんかも有り、結構消印にも配慮され感謝しか有りません。お住まいは安城で安城特産の漬物を頂いた事もありました。当時はゆうパックでは無く郵便小包の時代。恐らくコイル切手が貼られていたと思われる包紙はどこに埋もれているのやら。「整理もせず、何をしているんだ」と叱責されそうで気が引けてしまいそうです。
私も鈴木さんとは、手紙でお付き合いがありました。
独特の角張った文字でしたね。
私のばあいは、郵趣文献絡みの内容が多かったと思います。
今でも、手紙がファイルされて手許に残っています。