SLシリーズ第3集の初日指定局

画像は、1975年4月3日発行のS Lシリーズ第3集。
ご覧のとおり2種連刷ですが、今日のお題は左側の切手です、

描かれているのは、1914年から687両が製造された8620形。
俗に「ハチロク」と呼ばれ、「キューロク」と並び大正時代を代表する機関車です。

この切手、近景でしかもほぼ正面から描かれているので、ナンバープレートを確認すると「68622」と読めます。
ナンバーが読めれば、その車両の履歴がわかるので調べてみました。
それによると「68622」は、大正12年2月に川崎重工兵庫工場で落成。
最初は名古屋の配置でしたが、昭和6年1月に仙台へ転属となり、以後は一ノ関、再び仙台、尻内、盛岡と東北本線沿いの各機関区を異動し、昭和47年7月に盛岡機関区で廃車となっていますから、49年の長きにわたって走り回っていたことがわかります。

この切手の初日指定局は山形局でした。
初日指定局が、当該切手に相応しい場所が選定されるのを基本としているのは、皆さんもよくご存じのことと思います。
恐らく山形局が選ばれた背景には、「ハチロク」の配備が始まると比較的早い段階で奥羽本線でも使用されたので、それが選定理由と考えられます。

ただ「ハチロク」の初期ロットは集中的に鳥栖機関区に配置されたので、最も相応しい局は鳥栖局ではないかと。
それでなかったら、「68622」が長期間所属して終焉の地でもあった盛岡でも良かったかもしれません。

個人的には、山形局は「ん〜ん」って感じなのですが。

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