『コレィヴォ 日本切手コレクション』

伝説の日本切手収集家と言っても、今や過言ではないコレィヴォ。
そのコレクションが死後(1977年10月没)、金井スタンプ商会によって競売に掛けられたのは1978年12月、翌79年1月、4月の3回でした。
この3分冊(本文2冊、図版1冊)の競売カタログは資料性が高く、その編集方針を見ただけで金井スタンプとコレィボォの関係性が知ることが出来ます。

コレィヴォは裕福ではなかったので、生活を切り詰めて日本切手の収集をしていたのは有名なこと。
ですから、内容的には決してコレクション全体としてのバランスの取れたものではありませんでした。
例えば、青一政府印刷をカタログで見ると6、14、17版が抜けていることがわかります。

これを、コレィヴォコレクションのリーフの写しで確認すると、やはり上記の3版が抜けています。
ただ、リーフ上ではこれら3版の解説は注記されており、貼るスペースも確保されているので、コレィヴォ自身は「いつかは入手したい」と、思っていたものと想像できます。

恐らくコレィヴォも、お金さえ払えば未収の版を入手する機会は幾らでもあったことでしょう。
ですが、それをしなかったし、或いは出来なかったのかも知れません。
僕は、そうした状況下で作られたこのコレクションが好きですし、今でも参考になる事が多々あります。

有名コレクションの洗練されたコレクション集が色々と出版されていますが、一つの収集のあり方としてコレィヴォコレクションが、もっとも好ましく思えます。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。必須項目には印がついています *