金井 パブリック146回

金井パブリックセールと言えば、グルックナー、ペプロウ、コレイヴォ、ワイスブレムなど著名収集家のネームセールで、郵趣史上忘れられることがない存在であり、そのカタログは収集内容を伝える資料として、今でも貴重な存在です。
きっと多くの方の書棚には、これらのカタログが架蔵されているものと思います。

そうしたビッグネームの影に隠れて、意外と知られていないのが第146回セール。
郵趣文献を取り扱うオークションでも、上記のビッグネームのカタログは特別扱いなのに、146回セールはその他まとめて扱いのことばかりで、これだけ扱われているのは見たことがありません。

146回セールの主は、イタリア、トリノの外科医であった Loggia 氏のコレクション。
こうして書けば「あ〜!」となる方が多いはず。
1971年のフィラ東京で特別賞付きの金銀賞、1974年のストックホルミアでも金銀賞を受賞したコレクションです。

このコレクションの特徴というのは、特別な珍品などが含まれていない普通のコレクションというところではないでしょうか。
つまり、大金持ちではない、ヨーロッパの一収集家がコツコツと積み上げながら作った、素直なコレクションと言えます。
例えば、青一では19版が欠けていますが、そんなことは別にいいじゃないですか。
日本切手全体のゼネラルコレクションの一部として考えればね。

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