ネパール・1/2 anna オレンジ・バーミリオン

画像は、ネパールのコレクションからファースト・シリーズ 1/2 anna のトップページ。
この額面は、実に不思議で一般の人には用がないもので、国王が地方へ行った際に公用として使う目的で発行されたもの。
ですが、それすらもほとんど使われず、真正品とされているカバーは1通しかありません。

そのかわりと言ってはなんですが、後年になって電話利用料としては多いに使われ、電信消(正確には電話ですが)の使用済は市場にたくさん残されています。
各種世界カタログの評価は、この電信消のものとなります。

この切手、本来の刷色は上の2枚のように黒なのですが、どうしたことか極めて少数のオレンジ・バーミリオンのものがあります。
下段のものがそれ。

郵趣界に、その存在が公式に記録されたのは1941年なのですが、1921年1月の段階で現地で活動していたオサリバンが1シート発見し、シートの下半分のブロックをギボンズに送りました。
ところが、それを受け取ったギボンズは真正品としての疑念を抱き、これを拒否しています。
このブロックは、その後、数奇な流転を重ねることになるわけですが、最近では2016年のコリンフィラ・オークションに登場し、ハードカバーカタログの表紙を飾っています。

以前は、このオレンジ・バーミリオンは刷色エラーと捉えられていたのですが、最近では「よくわからん」というのが正直なところ。
今でもオークションでは「刷色エラー」という注記を見かけますが、少なくともネパール・クラシックの専門家の間で「刷色エラー」と、言い切る人はいなくなりました。

この切手の Setting は6なのですが、この Setting には通常の黒色印刷は無いのです。
しかも、極く少数(数シート)の印刷で止めてしまっています。

ネット上で売られているオレンジ・バーミリオンは、ことごとく偽物なのでご注意ください。

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