イギリス・連刷コイル

日本切手にはない連刷コイル切手。
額面・刷色の異なる切手が連なっていて、リーフに並べただけでも目を引きます。
マーチンには複数の連刷コイル切手があるのですが、画像は1971年2月15日に発行されたG1、G2型と呼ばれるもの。
このコイル切手、連刷の単位が1/2pと1pが2枚づつ、そして2pが1枚で合計5枚の額面5pが1単位になるのですが、G1は300単位で1500枚が1巻。
そしてG2は600単位で3000枚が1巻になっています。

下のカットは、1971年9月の使用例。
1単位丸ごとの使用例ですが、4〜6オンスのファーストクラス料金に一致します。
この時の4オンス以下の基本料金は3pですから、1p+2p切手を使えばよいわけで、セカンドクラスなら4オンスまでが2 1/2p、4〜6オンスならば4 1/2pなので、基本的にこのコイル切手の組合せで対応できるわけです。

下の使用例は、1973年10月のもの。
こちらも1単位まるごとですが、1972年5月に重量区分の改正があり、ちょっと軽くなって2〜4オンスのファーストクラスに対応。
この時の基本料金は2オンスまで3 1/2p。
セカンドクラスだと基本重量が3pで、2〜4オンスの重量便では4pです。

こうして、連刷コイルの額面構成を郵便料金と比較しながら見てゆくと、主要な郵便料金に対応するように、よく考えて作られた額面構成であることがわかります。
連刷コイルは、なかなかの優れものなのです。

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