ジョージ6世・1d

兄貴のエドワード8世が1年も経たずに国王から退いてしまったので、急遽登板となったジョージ6世。
国王即位から約5ヶ月後の1937年5月10日に、1/2d、1d、2 1/2dの3額面がシリーズ最初の切手として発行されました。

イギリスの切手は他のシリーズでもそうなのですが、透しに正位置、横位置、逆位置があります。
リーフの1番上の列が透しの位置を示したもので、画像では印面が表になっていますが、普段は裏返しになっています。
この切手は透しが見やすいので、裏返しにするとリーフに貼った状態でも透しの位置がわかります。

2列目と3列目は、耳紙にコントロールナンバー。
アルファベットと数字の組合せですが、もともとはアルファベットだけだったのが1904年からご覧のような組合せになりました。
ですが、1947年に廃止されたので、このジョージ6世シリーズが最後のものになります。

そして、最後は使用例。
1 1/2dの切手付封筒に1dを1枚貼り2 1/2dとしたものですが、この料金は英連邦宛料金。
米国宛なのですが、裏面にカナダのオタワを経由地に指定する書込があるので、これで良いのかも知れません。
ロンドン、1941年4月25日の使用例です。

日本の赤2銭や乃木2銭、米国のフランクリン2セントなどと同じで、やっぱり赤色の切手は綺麗でいいですね。

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