局員も間違える

すっかり忘れられた存在と思われるハンガリーですが、そんなことはありません。
画像は、見てのとおり切手発行前のプレ・スタンプですが、手紙に1806年の書込があるので年代は特定できます。

右上の四角い枠のハンコが受付局の証示印で、”Pest” ですから都会の一等地の差立。
面白いのは、郵便局員が書いた紫色のペン書きです。

先ず右側のものですが、なにやら数字を書いた後にグチャグチャと上書きをして取り消しています。
消された数字は「16」。
そして、左側の数字。
こちらは、右を取り消した後に書いたもので「24」と読めます。

この数字の正体は郵便料金なのですが、ハンガリーでは1806年11月1日に料金改正があり、重さ1Lothまでの料金は、10月30日まで16 Ft でしたが、11月1日から24 Ft になったのです。
手紙には年号が書かれているのみで、残念ながら日付は書かれていません。(年号だけ書いた手紙は普通にあります)
ですが、書かれたミスの内容から推測すると、局員が新旧郵便料金を間違えたとしか考えられないのです。
人間味が感じられる、ちょっと面白い使用例ですね。

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