僕は、北欧郵趣研究会の会報担当なのですが、1月は3日から超多忙だったので、会報270号は予定より2週間も遅れて昨日印刷が完了。
数日以内に、発送担当者から会員向けに発送されることになります。
編集で毎回頭を悩ますのが、表紙の画像をどうするか?ですね。
今回は、トランプ大統領のグリーンランド領有発言にからめて、グリーンランド最初の切手。
1905年発行の北極熊を描いた愛らしい切手なのですが、切手と言えば切手だし、切手じゃないと言えば切手ではないという、なんとも中途半端なもの。
発行は、グリーンランドの先住民であるイヌイットとの交易を独占していた王立グリーンランド貿易会社で、その用途は小包専用になります。
多くのカタログで、グリーンランド最初の切手は1938年発行の通常切手となっており、この小包切手は別ナンバーで独立して採録されています。
ここまで記すと、「小包切手はあるのに、普通の手紙はどうするの?」と素朴な疑問が出てくると思いますが、1938年にいわゆる正刷切手が発行されるまで、グリーンランド内の通常郵便は無料、すなわちタダだったわけ。
ですから、手紙用の切手は必要なかったのです。
郵便料金無料とは、面白ですね。
いつも、ありがとうございます。
世の中には、色々な例がありますね。
だから、外国切手はやめられません。