ベストフレンド・チャールストン号

画像は、アメリカが1987年に発行した「歴史的蒸気機関車」切手帳からの1枚で、描かれているのは1830年製造の「ベストフレンド・チャールストン」号。

一見して多くの方には、蒸気機関車としては変な形に見えると思います。
それはボイラーが縦型になっているから(普通は横型)ですが、初期の蒸気機関車の一部には、こうした縦型ボイラーが採用されています。

この蒸気機関車は、アメリカで最初に定期営業(サウスカロライナ州チャールストンを起点に9.6km)についた機関車とされているので有名なのですが、その一方で不名誉なことでも有名な機関車です。

1830年12月25日の営業開始から約半年後の1831年6月17日、運転中のベストフレンド号の安全弁がガタガタと鳴り出します。
それがあまりにうるさいので、助手が安全弁を塞いでしまいました。
安全弁というのは、ボイラー圧力が高まった時に蒸気を排出し、圧力を適正に調整する役目を持った重要なパーツ。
そこを塞いでしまったのですから、堪ったものではありません。
ボイラー圧力がどんどん高まり、とうとう爆発。
機関車は畑の中に吹き飛び、助手は重症を負った後死亡。
アメリカ初の鉄道事故による死者となってしまいました。

恐らく、助手(機関士も?)は、機関車の構造や原理を知らされずに乗務していたのでしょう。
もし、知っていたならば安全弁を塞いでしまうという行動にはならなかったと思います。

吹き飛んだ機関車の方は、部品が回収され、使えるものは別の機関車へと再利用されています。

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