JPSの会員種別と『郵趣』

下の人数は、昨年(2022年)7月20日現在の日本郵趣協会(JPS)の会員数の内訳で、今のところ、この数字が公開されている最新だと思います。
実は「今年も夏には新しい数字に更新されるかな?」と思っていたのですが、今日も覗きましたが未更新でした。

・終身維持会員69人
・維持会員114人
・正会員1,815人
・普通会員3,651人
・WEB会員288人
・ジュニア会員1人

これによると、合計5,938人ですね。
驚異的なのはジュニア会員で、なんと1人です。
いったい1人って・・・。
ある意味、これはこれですごいかなって感じがします。

僕が所属している研究会に高校生の会員(JPS非会員)がいたのですが、在京の某有名私立大学に合格。
せっかく上京したので「例会に参加したら?」と誘ったところ、その答えが面白かった。
「大学生になったので切手は止めます」
「ん〜ん。そうか!東京には面白いこといっぱいあるもんね。変なお姉様には騙されないで」と、お別れの一言は言いませんでしたが、取りあえず「ハイ、さようなら」。
大学生になったらJPS会員かなと、勝手に思っていたのですが獲得失敗です。
この話しは「こんなことがありました」程度のことで、特に意味はありません。

それで、会員種別なのですが、WEB会員とジュニア会員の二つがあり合わせて289名になります。
案内書を見ると、この二つの種別には『郵趣』の送付がないそうです。
ですが『郵趣』というのは、JPSの機関誌であり会報のはず。
ということは、JPSの意思とか知らせたいこと(この知らせたいことの中には、事務連絡もあれば様々な郵趣情報も含みます)を会員に伝達するためのツールであるはず。
いわば、会員が必ず目を通すべき性格のもので、これを送付しない会員っていったい何なのでしょう?
もはや論理破綻としか思えませんが・・・。
まさか「『郵趣』は機関誌じゃありません」なんて言いませんよね?JPSさん!

ちなみにWEB会員には、WEB版の『郵趣ウィークリー』か『世界新切手ニューズ』の選択。
ジュニア会員は『スタンプマガジン』を送付ということ。
つまり「会員」とは言うものの、実質的には会員では無いとしか考えられない実に中途半端な扱いですね。
特にジュニア会員に送っている『スタンプマガジン』は、郵趣サービス社の商報ですよね。
「会員」とは呼ぶものの、関連会社の商報を送り付けてどうするのでしょう?

この289名というのは、全体の4.8パーセント。
いっそのこと、このわけのわからない会員区分を廃止して、普通会員に編入したらどうでしょう。
廃止することによって普通会員に移籍しない人、つまり退会する人が出る可能性が極めて高いとは思いますが、よくわからない性格の289名を残す意味があるのでしょうか?

会員が読むべき情報が載った機関誌を読まない(あるいは読めない)、「会員と称する」会員が居ることが全く理解できません。
先にも記しましたが、機関誌というのは、その会の情報であったり考えを会員に伝えるツール。
その辺のことを、もっと真面目に考える必要があると思いますが、今のJPSには無理かな?

JPSの会員種別と『郵趣』」への6件のフィードバック

  1.  今年7月に公表されたJPSの「正味財産増減計算書」で、ジュニア会員の収益が2400円になって
    いますので、2023年3月31日時点のジュニア会員が1人であることは間違いありません。
     かつてはジュニア会員にも「郵趣」が送られていましたが、自分の子供をジュニア会員として
    JPSに入会させ(自身は退会)、安いジュニア会員の会費で「郵趣」を入手するという裏技(?)が
    あるため、「スタンプマガジン」に変更されたのだと想像しています。この変更後にジュニア会員が
    激減しているので、まず間違いないでしょう。

    1. A.M. さん
      いつも、ありがとうございます。

      >自分の子供をジュニア会員としてJPSに入会させ(自身は退会)、
      >安いジュニア会員の会費で「郵趣」を入手するという裏技(?)
      えっ!そんなアホな輩が・・・。
      切手は買うくせに、僅かな会費のために信じ難い行動をする人が居るのですねぇ。

      どんな理由があるにせよ、この制度は見直しが必要かと思います。
      逆に言うと『スタンプマガジン』なんて広告媒体では、JPSとか郵趣活動に直結するとは考えられないと思います。

  2. 今は「郵趣」は購読しておりません。特に必要でもありませんので…
    昔、在籍していました時のピーク時には4万人とか5万人の会員がいましたので、何と10分の1以下になってしまったのですね。何とも衝撃的な数字ですね。特にジュニア会員の数字には驚きました。最近のポケカ人気を見ておりますと、ジュニア層には切手なんて見向きもされない対象品となってしまったようですね。何とも淋しい限りです。もっともジュニア層に限らず大人の方も減少し続けています。若年層の参入が無いので、世の中と同じく切手の世界も高齢化がどんどん進んでおりますので、もう、お先真っ暗ですね。果たしてどのように推移して行くのでしょうか?「郵趣」もいつまで発行できるのでしょうかね。この先10分の1になれば、あ、その前に発行は止めてますよね。

    1. 初老の趣味人 さん
      いつも、ありがとうございます。

      私の周囲にも、現役収集家でありながらJPSを退会した方が何人もいらっしゃいます。
      皆さんの話を聞くと、
      ・『郵趣』は保存どころか、読むべき内容ではない。
      ・会費に対して、費用対効果が全く感じられない。
      というのが共通した話しです。

      中には、会費更新にあたりJPSまで出向き、今後の活動内容や考え方を聞いたうえで、結論として退会したという猛者も。

      『郵趣』の発行に対しては、今後のありかたを検討しないといけない時期だと思います。
      それは、内容やコスト面などの見直しを含めてですね。
      今は、郵趣出版に丸投げ状態ですが、果たしてこれでいいのか?
      極論すれば、もっとコストダウンできるところに出せばいいと思います。
      「鉄道友の会」という団体がありますが、ここも急激な会員数ダウンで、今や3000人代まで減りました。
      ですが、今でも立派な会報を月刊で出されていますし、会費なんかJPSより安い。

      おっしゃる通り、今のままでは先行き真っ暗だと思います。
      ですから10年先を考えて、あるべき方向を探る時期だと思っています。

  3. 創業者一族が利益を独占する構図を変えないと無理でしょう。会長に祭り上げられましたが、当面体質は変わらないでしょう。
    今の郵趣は30年前のスタンプマガジンです。

    1. ボタ・ヤマエさん
      いつも、ありがとうございます。
      『郵趣』は総合誌ですから、要は記事のバランスの問題だと考えています。
      本来は編集委員が、その辺の企画をしっかりとするものなのですが、外野から見ていると全く機能していないように見えます。
      それに加え執筆者にも問題があり、本名やペンネームを取り混ぜて、多い号では同一人が3本も書いていたり。
      同人誌ではないのですから、普通は考えられないことでしょう。
      会員は多種多彩なのですから、編集委員の仕事の1つは、そうした人材の中から多様な執筆者を発掘し配置するべきでしょう。
      私は1976年からの会員ですが、昔は新年号が届くと「今年はどんな風に誌面が変わったかな」と開くのにウキウキしたものですが、残念ながらここ20年ほど全くそのような気持ちになりません。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。必須項目には印がついています *