オークションの終末

気がつけば、入札締切日を大幅に過ぎていたJPSオークション。
まぁ、締切日を気にも留めないほど利用していなかったとも言えます。

2月14日(火)が締切だった、543+544回をもって一旦終了とのこと。
案内には「一旦終了」とは書かれていましたが、恐らく定期開催は完全に店仕舞いではないでしょうか。

最終セールがメールのみというところが、JPSオークションの全てを物語っていると思います。
というのは、僕の中には比較するオークションが存在していて、それはカメリア・オークションの最終セール。
当時の手帳を見直すと、1992年3月28日でフロアでの開催。
もちろん僕はフロアに駆けつけ、金額的には大した貢献はしませんでしたが、「今までありがとう」的な気持ちで最後まで参加。
あの雰囲気を体験された方ならわかっていただけると思いますが、伝説のオークション的な熱気、雰囲気だったと思います。
朝10時開始で、進行は遅れに遅れて最終ロットは、日が沈み暗くなってから。
終わった後に、数人とそのまま暗くなった夜の街へ飲みに出かけたのだから間違いはありません。

そう。
あのオークションは、本当に惜しまれて無くなったオークションでした。
だからこそ、最後にいつも以上に遠方からの方が場に集り、惜しんだのです。

僕にとってのJPSオークションは、『フィラテリスト』から『日本フィラテリー』の時代で、伊藤典昭氏がオークショナーをされていた頃が、よくお世話になった時期だと思います。
年に数回の特別オークションカタログも、それなりに面白く、手彫のB級変種はよく拾えました。
あの頃と比べると、こっちの感覚が変なのか、近年は興味が持てるものが少なかったですね。
ヒッソリとした終了も仕方がなかったといえば、それまでのことだったのかなぁ・・・。

あー、そう言えばサンフィラテリック・センターや森下もありましたね。
前者は、問題を残しながら有耶無耶の中で消滅。
後者は、事故での突然死でしたが、遺族の方から事業継続の案内をもらったものの、けっきょく再開せず消滅でした。

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