あの頃の中国切手

画像は、図入り中国切手アルバムからの1リーフで、1975年12月発行の「農業機械化」と1976年2月発行の「第4次5カ年計画勝利完成」第1次。

図入り中国切手アルバムの穴埋めは、2012年で止めてしまいました。
最初に中国切手を買ったのは1975年ですから、37年間集めたことになり、その間に、今は消滅してしまった中国切手部会に入っていたこともありましたねぇ。

新切手を買い求めると同時に、少しずつ初期に遡り、一番苦労した文革期の切手は、神田・神保町の中国書店から買うのが安いというのを学生時代に知り、全てを揃えることができました。

そうした中で、当然ながら切手の出来として好きな時期、嫌いな時期が出て来るのですが、今でも魅せられるのは、1960年代後半から70年代末までの15年間のもの。
上のリーフもその間のものになります。

『スタンプクラブ』誌上で紹介され、どつぼにはまったのも、ちょうどこの時期に入ります。
当時の中国は、まだまだ人民服と自転車の時代。
多色刷りの中に躍動感とか、日本切手にはない素朴さが描かれています。

ちょうどこの頃、一番上の兄貴が中国に行って国内線の飛行機に乗ったのですが、スチュワーデスからリンゴを丸ごと手渡しで配られたそうです。
もちろん、それだけだったので「これ、丸ごとかじればいいのか??」と周囲を窺っていたところ、周りの中国人は皆さん、おもむろに荷物から小さなナイフを取りだし、当たり前のように剥きだしたとか・・・。
そう、皆さんナイフ持参でご搭乗。
でも、その頃は、それが普通だったようです。

きっと、世の中全体が切手のように素朴だったのでしょうね。

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