ハンガリーの消印用整理リーフ

ハンガリーの消印収集で、プレスタンプ時代の典型的な普段の整理用リーフがこれです。

下のリーフは、タイプCのサブタイプZ50のもの。
上段の四角の枠内にタイプとサブタイプの解説を入れているのですが、サブタイプは複雑な文様なので説明が難しく、Z50タイプの画像を入れただけになっています。
この時期の消印は文字列だけ、四角形、楕円形、円形、幾何学形などがあり、そこから派生するサブタイプには膨大な種類があります。

マテリアルの下には、使用データとノート。
この使用例の場合のノートには、カバー上に見られる赤いクレヨンで記入された郵便料金「4」について、料金と重さの関係から郵便料金の解説を記入しています。

そして下段には地図。
実は初期の頃のリーフには地図は入れていないのですが、この時期のハンガリー郵政のテリトリーは広大なため、せっかく整理してもそれがどこなのかわからなくなってしまうので、今は19世紀の郵便線路図を入れて該当局の位置を示しています。
なにしろ、旧ユーゴスラビア、イタリア、オーストリア、ルーマニアやポーランドの一部までをも含んでいるのですから、こうでもしないと、どこがどこやら分からなくなってしまうのです。

そして地図の左には該当局のデータ。
現在の国名、ハンガリー語による局名、開局年、該当する消印の使用期間を記しています。
特に重要なのは局名で、広大なエリアを扱っているので、局名表示にもクロアチア語、ドイツ語などなど幾つもの言語表示があります。ですから統一した言語での局名表示が必要なわけです。
消印の中には、2ヶ国語表記されたバイリンガルな消印も存在します。

時とともにリーフへの整理スタイルが大きく変化しているのですが、今はこのような感じで落ち着いています。
結局は、理解の深度によって整理用リーフのスタイルも変化するということですね。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。必須項目には印がついています *