カバー収集のススメ

コレクションに厚みをつけるためのカバー収集は、ホントの初歩者以外の方なら当たり前のこととして行っていますし、カバー収集の手引書までが特定の分野では刊行されていたりします。

下の画像は『郵楽』第1巻8号掲載の「状袋附古代日本切手集(其一)」という凄いタイトルの解説。
「状袋附」なんて言うと大げさですが、今風ならカバーってこと。
「古代」と言われると、今なら奈良時代とかを思い浮かべますが、そんなに古くはない明治時代(郵便創業期)のことですから、「明治初期のカバー収集」とか「郵便創業期の使用例収集」ってことですね。

この解説が掲載されたのは大正4年3月。
内容を簡単に現代風に紹介すると、
「近頃、欧米ではカバーを収集することが流行っており、我国でも一部の人の間で行われている。我国の明治4〜7年の郵便印には興味深いものが多いので、カバーの状態で収集することをお勧めする。」
って感じです。

初期の郵便印や、その後の不統一印を想定しての短文記事なのですが、こうした収集の流れを紹介することに『郵楽』の1つの存在価値がありました。
「暗闇の中の一筋の光」としての『郵楽』です。

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