ネパール・1/2 アンナのテートペッシュ

画像は、ネパールが1899年に発行した1/2アンナ切手。
この切手は主に電信用として発行されたもので、郵便用として使われたのは例外として極めて少数というか、ほんの数例しか知られていません。
画像は、もちろん電信使用のものですが、左の切手が逆さまになったもの。

ネパールの初期切手は、1回の印刷が終わるとクラッチをバラバラにして、次の時には再度セッティングをし直しています。
ですから、クラッチを誤って逆さまにしてしまった例は、それなりにあります。

1/2アンナ切手は、14のセッティングがあるのですが、画像の切手はセッテイング13のポジション1と2になります。
そもそもテートペッシュペアのばあい、どちらが正位置なのか判断がつきにくいですよね?
このばあいだと、左の切手の赤丸内に大きなキズが見えます。
幸いシート写真があるので、それで見ると、この特徴を持った切手のテートペッシュは、セッテイング13のポジション1しかないため、特定が可能となります。

ネパールの初期切手は手彫切手ではありませんが、セッティングとポジションの特定という面白さがあるのです。

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