戦前ドイツの図入りアルバムから、1922〜23年発行の労働者図案とポストホルン。
両者ともに、それ以前から発行されていたシリーズに追加発行されたものになります。
この頃のドイツ切手は、シリーズごとに小グループを作って整理すると、画像のリーフのようにスッキリとしますが、実際の発行は労働者やポストホルン、数字図案が入り乱れているのでゴチャゴチャな感じがします。
リーフの上2段は労働者図案で、1922年11月15日の郵便料金改正に必要になったことから発行が始まったグループ。
例えば、このグループで最初に発行された12マルク切手(1段目右2枚目)は、20グラムまでの市外宛書状や100〜250グラムまでの市内宛書状料金に対応したものでした。
下の3段はポストホルン。
ポストホルンも以前から発行されていたシリーズですが、このグループは1923年1月15日の料金改正に伴って発行されたもので、同シリーズとしては最後の発行グループになります。
このグループは、パッと見ただけで他のグループと区別がつきます。
それまでのポストホルンは2色刷りでしたが、製造枚数を稼ぐために1色刷りへと変更されているからです。