第4次ローマ字入り・140円

発行日は昭和51年6月25日ですが、昭和60年には早くも「お役目ご免」とばかりに整理券種(つまり製造はもっと早くに終わっている)とされてしまった可哀想な切手です。
カラーマークが入れられるようになったのは昭和51年11月以降ですから、この切手でカラーマーク入りとなると更に印刷期間が短くなります。
このカラーマークには暫定版と正規版の2種がありますが、リーフのカラーマークはどっちでしょう?
現行切手にド素人の自分には、全くわかりません。
短命切手だったので、今となっては正規版でさえ現行切手のカラーマークとしては高いですね。

この140円という額面は、額面としては初めて発行されたもので、主として定形外重量便に対応します。
リーフの2通がその使用例ですが、左側は封筒ではなくて帯封となっています。
帯封と言えば3種便という頭があったので、この使用例を見た時には目からウロコ。
「う〜ん。こういう使い方もあるのかと・・・」。
右は普通に封筒を使ったもので、定形外重量便と言えば普通はこちらを思い浮かべますよね。
外国郵便では、幾つか1枚貼りの対応料金があるのですが、残念ながら未入手で1通ぐらいは欲しいところ。

ところで右の使用例は、今は消滅してしまった全日本郵便切手普及協会から、京都の東山にあった極東スタンプに宛てたもので、裏面を見ると「郵政省払下使用済切手90グラム」定価150円を送ったものであることがわかります。
極東スタンプは、京都の三十三間堂の後ろの方にあって『スタンプクラブ』にも広告を出していた懐しい切手商ですね。
店主さんは、個人名で現行切手を使ったなかなか面白いカバーを作っていらっしゃって、僕も何通か購入したことがあり、今でも現行切手のリーフに残してあります。

第4次ローマ字入り・140円」への8件のフィードバック

  1. 極東スタンプですか懐かしいですね。昔、京都へ行く機会が有り予め連絡して訪ねた事が有ります。店舗は構えて無く普通の住宅で部屋の一室に通されました。普通切手の在庫が豊富で銘版付を色々と購入しました。ある切手の銘付10枚ブロックを希望しましたら何とシートから切り取ってくれたのには驚きました。残りの処理はと心配になりましたが何とかなるのでしょう。結局〇〇万円の購入。暫くおとなしくしておりました。ところで現在も営業しているのでしょうかね。
    2010年の組合版カタログには掲載されていましたが以降購入しておりませんので情報は不明です。年齢的にももう廃業しているのでしょうかね。さて、店を出ました後に三十三間堂へ、通し矢で有名な外廊下の長さに驚きましたが安置されている多数の観音像にも圧倒されました。その後清水寺へ、清水の舞台にたち、何度飛び降りる覚悟で切手を購入した事かと感慨にふけっていた事を思い出しました。

    1. いつも、ありがとうございます。
      極東スタンプさんは、今でも組合員ですが、特に前面に出て商売はされていないと思います。
      ヤフオクで、何回かお世話になったことがありますね。
      1970年代後半は、ジャペックスにブースを出されていました。

  2. いつもリーフをありがとうございます。
    丁度中学・高校の時代の切手になります。「実戦アルバム作り」は買ったものの、小遣いに余裕がなく、まずリーフを作ったのは、このあたりのものでした。その後、学生になっても余りお金には恵まれず、小判・菊とかで切手展に出品して受賞した先輩たちのことを羨ましく思っていました。
    ブランクはあるものの、残っていたものも併せたら少しづつ集まってきた感じです。時間があり余ってはいませんが、また、リーフを作ってみようと思います。

    1. いつも、ありがとうございます。
      ぜひ、ぜひリーフ作りに再挑戦してください。
      現役時代に細々と集めていた知人が、リタイヤ後に初めてリーフ作りに挑戦。
      初めてとは思えない素敵なリーフを作られ、先日のスタンプショウに出品されていました。

      実は、僕も子供の頃に同年代の作品を見て「なんで、こんなことができるんだろう・・・」と思った1人です。

  3. 京都の収友から聞いたところ、極東スタンプは健在だということです。今は烏丸五条に近い場所での営業です。

    1. ニッタ さま
      ご覧くださいまして、ありがとうございます。
      烏丸五条ですか??
      組合の登録住所は昔からの場所なのですが。
      無店舗営業なのに自宅ではなく、他に事務所を構えたのかなぁ・・・。

  4. 烏丸五条のビルで商売をされていたのは、かなり昔の話です。
    開業時のご主人は既に亡くなっておられ息子さんが後を継いでおられます。ご主人がまだ元気なころに烏丸五条の店をたたんで自宅に戻られました。

    1. 山城屋 さん
      ご覧くださいまして、ありがとうございます。
      なるほど。
      そういうことでしたか。
      スッキリとよくわかりました。

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