画像のリーフは、中国華東解放区で発行された「郵運図郵票」よ呼ばれるシリーズですが、この呼び方はJPSの『中国解放区郵票図鑑』で書かれているもので、中国で刊行された『中国解放区郵票目録』では、「交通工具図郵票」となっています。
どっちが正しいのでしょうかねぇ・・・?
このリーフ、特に解放区切手を集めているわけではないので、コレクションの中では鉄道切手として整理しています。
同図案ですが2種類あって、1949年4月に発行されたのが1版で天津中国印刷公司で印刷されたもの。
リーフの上2段がそれです。
そして下2段が2版と呼ばれる、三一印刷公司と大東書局上海印刷廠印刷の1949年6月発行のもの。
他に加刷切手もあるのですが、それは別リーフになっています。
どんな図案かと言えば、こんな感じ。
蒸気機関車を描いた鉄道切手であることはパッと見ただけでわかると思いますが、蒸気機関車の右側に一人の人物が描かれています。
この人、郵便逓送人と説明されているので、背中に担いでいる袋が郵袋ということなのでしょう。
「郵運図郵票」と呼ばれる所以は、この辺にありそうです。
もちろん鉄道も郵便を運びますし。