二重丸二行印の「村」入り

4月のスタンプショウの研究会ブースで、思い掛けないマテリアルを入手。
それが下の画像で、二重丸二行印の「村」入り。

もともと小判葉書は好きなので、サブコレクションとして細々とではありますが二十数年集めています。
小判葉書の面白さの一つに使用例のバラエティがあるのですが、なにしろサブコレクションなので現生を見境なく突っ込むわけには行かないので、自分なりの基準があります。

二行印というのは見た目がハッキリとしているので、単調になりがちな二重丸印の中で程よいアクセントになります。
ということで以前から注目していたのですが、目立つ存在なのでこちらの思惑とは関係なく、けっこうお高くなる場合もありますね。
それでも納得価格(私の基準内)で数点は入手していたのですが、二行印の中でも一際目立つ存在の「村」入りは未入手。
「村」入りとなると、二重丸印全体の中で数少ない二行印の中でも、更に限られてきます。

そんな「村」入りを、「どっかにないかなぁ・・・」(もちろん納得価格で)と思い続けて、どれだけの時間が経ったことでしょう。
それが突然予期しない所で、しかも納得価格を随分と下回るお値段で目の前に。
最初は「0の数間違えたかな?」とも思ったのですが、確認しても間違いなく、有り難くサッサといただきました。

抹消印と中央の証示印がそれ。

ちょっと拡大してみましょう。
美濃国上石津郡の「牧田村上野」局。

同局は、明治15年6月26日に「牧田丿内上野」局だったのですが、19年6月1日に「牧田村上野」局へ改称。
そして21年9月1日から丸一印へと移行しているので、「村」入り二重丸印の使用は2年3ヶ月ほどになります。

よい使用例を入手できました。

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