サビーヌ・1次1フラン

1977年12月17日に、フランスが新しい通常切手シリーズとして発行を開始したサビーヌ。
その第一陣の1フラン切手です。
赤い刷色は普通郵便と外国向け葉書料金で、ここで言うところの普通郵便というのは、これより安い不急郵便に対しての普通なので、日本の郵便料金区分しか知らないと「??」だと思います。

上段のコアン・ダートは77年11月14日なので、発行前の初期印刷であることがわかります。
この1フランの印刷はTD-6とRGRの2種の印刷機で刷られているのですが、田型はTD-6の方でRGRは努力もしていないので未収のまま。

裏糊はメトロポリテーヌ。
もう1種トロピカルがあるのですが、そちらも未入手。
裏糊の区別は、日本の現行切手と比べるとはるかに容易なのですが、専門店でないと区別はしていません。

あとは燐線の区別で更に3種に分かれますが、こちらは勉強不足でよくわからないのが正直なところ。
ですから燐線には触れない、収集としては片手落ち。

下のカバーは、極めて普通の使用例なのですが、貼られている切手はRGR印刷機のもの。
未使用では未入手のRGRですが、カバーも加えれば、なんとかギリギリ印刷機は2種が揃ったことになります。
そうした意味でコレクションとしては、今のところ大切なマテリアルなのです。
ところで、この普通便1フラン料金ですが、たったの5ヶ月15日間という短さで有名です。

サビーヌ・1次1フラン」への2件のフィードバック

  1. いつも含蓄のある記事を掲載下さり誠にありがとうございます。大変勉強になります。
    私もフランス切手も収集していますが、他欧州国に比べ国内での情報収集の場がないように感じています。初心者にもやさしい国内のフランス切手グループのようなものはございますでしょうか。

    1. いつも、ありがとうございます。
      フランス切手のグループについては私も同感で、例えばJPSの中にはイギリス、ドイツ、北欧があるのにポピュラーなフランスがありませんよね。
      実は、今から20年くらい前にはフランス例会が存在していましたが、他の歴史有る例会とは異なり、比較的短命で終わっています。
      ご自身が発起人となって作られるという手も有りますよ。

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