東京→大分の速達便

画像は、5円新議事堂葉書に円単位五重塔航空切手25円を加貼した速達便。
航空切手と言うとちょっとした特別感がありますが、このシリーズのばあい使われ方から見ると、円単位通常切手の一員と思った方が実態に合っていると思います。

下の使用例は、その典型的な例で市場にはたくさん残されています。
消印データは、
東京中央 昭和30年5月21日 午後0-6
大分別府亀川 昭和30年5月23日 午前0-8

このデータから推定すると
21日の21時30分に東京駅を出発する急行「筑紫」に搭載され、門司駅に翌22日20時35分着。
門司で日豊本線方面の郵便物は、22時8分発の鹿児島行きに乗せ換えられ別府に1時55分着。
別府局から亀川局までは自動車便で送られ、午前0-8の到着印が押されたものと思われます。

この時期、東京から九州方面へ郵便逓送を行う列車は3本が設定されていましたが、他の2本では東京発が22日の午前または午後となってしまい、別府到着が23日夕方になるため到着印データとあわなくなってしまいます。

郵便線路図、時刻表、列車編成表を使うと、たった1枚の駄物葉書でも、調べる楽しみが広がります。

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