4月のスタンプショウで、ワンコインでの入手品。
ワンコインと言っても500円じゃないですよ。100円の方のワンコインです。
稲束50銭葉書に東京中央局の風景印が押されているのですが、当時のことで印色が薄いのがちょっと残念ですが、稲束葉書の使用例としても良いし、郵趣史としても面白いので有り難く頂戴しました。
風景印の日付は昭和23年4月19日ですから、JPS事務所が木挽町(東銀座)にあった時代。
『郵趣』や、その穴を埋める『郵趣速報版』の更に穴を埋めるために販売品を案内する手段として葉書通信の形で発行されていたもの。
画像は表ですが、裏にも「三島展小型シート」「明るい逓信展小型シート」「教育復興特殊切手」「アメリカ新切手7種」の販売広告が出ています。
表の販売品部分を拡大すると、こんな感じです。
興味深いのは「日本 新旧小判完全揃 一五〇〇〇円」。
未使用か使用済か書いてないのですが、この価格からすると未使用の特価品で、恐らく当時のカタログ値の半額程度だったのだと思います。
この年の東京都採用の小学校教員の初任給は2000円ですから、とても、とても誰もが買える値段ではなかったことがわかります。
そして、最後の国産ヒンジ。
なんと言っても「さくら印」ですよ。
国産品は、なんでもやっぱり「さくら」がイチオシのブランド名なのでしょう。
「さくら」と書いてあれば、取りあえず安心みたいな・・・。
「絶対優秀品」と紹介されていますが、そうではなかったことは後にヒンジは外国製に限るとなったことが証明していますね。
でも、ちょっと興味ありますね。
「さくら印」のヒンジ。
もし、未開封品がどこかに眠っていたら、郵趣史の貴重な資料として数万円なら買いますが・・・。