スウェーデン・凸版から凹版へ

スウェーデン切手と言えば、ほぼ100パーセントの人が凹版切手を思い浮かべると思います。
特に専門的に収集している訳ではありませんが、僕がスウェーデン切手に興味を持ったのも芸術品とも呼べる凹版印刷、特に毎年発行されていた「観光切手」の美しさに惹かれてからのこと。

そんなスウェーデン切手ですが、最初から凹版印刷であった訳ではなく、1855年発行の1番切手から長いことは凸版印刷でした。
下の切手は、最初の切手から30年目の1885年に発行が開始されたオスカー2世通常切手シリーズで、このシリーズの時に初めて凹版印刷の切手を発行しています。

画像左は、本シリーズ最初のもので1885年1月1日発行の10オーレ。
顔の彫線を見てもらえればわかりますが、凸版印刷です。
対して右の切手は、1891年3月25日発行の初めての凹版印刷。

オスカー2世シリーズの中で、最初の10オーレのみが凸版印刷(後に10オーレも凹版で発行)で、他は全て凹版印刷での発行となりました。
スウェーデンと言えば凹版印刷ですが、その第一歩が上の画像の緑色の切手と言うわけです。

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