今日は、平塚市立美術館へ「川瀬巴水展」を参観に行って来ました。
本来は、ちょうど一年前に開催の展覧会だったのですが、緊急事態宣言で中止に。
それの復活展示です。
巴水は人気テーマなので、数年に一回はどこかで大規模な展覧会が開催されていますが、その多くは複数の所蔵先から借用したり、大きなコレクションを持っている館がそれを活用して展示する手法です。
ところが、今回は荒井商事会長の荒井寿一氏の個人コレクションの展示。
巴水のコレクターと言えば、アップルのスティーブ・ジョブスが有名ですが、国内外に大小の個人コレクションがあります。
個人コレクションは、集める人の主義、主調が反映されるので、そこが面白いのです。
今回は、普段は展示されることが少ない小説の挿絵、カレンダー、ポスター、雑誌、絵葉書という小作品も多く含まれ、こうした小作品までも丹念に収集されている特徴があります。
そして、その中には渡辺版の初日カバーも。
通常、年賀、記念・特殊に公園切手。
巴水のコレクターでも、ここまで丹念に収集されている方は少ないはず。
新版画だけではなく郵趣も楽しめた、一度で二度美味しい展覧会でした。