コンディション

先日のオンライン例会で、コンディションについて話題になりました。
収集する上でのマテリアルのコンディションは、そのマテリアルに何を求めるかによって異なるため、一概に「こうだ」と言えない部分があります。
ただし、昭和30年代以降に発行され、未使用が大量に残されている一般的な切手のシミや目打欠けが論外であることは、言うまでもありません。

下の切手は手彫切手の桜和紙半銭ですから、手彫切手としたら大量に残されているもの。

左の切手は、松田印刷3版13番切手。
印面の位置が微妙に斜め(正確には目打の方が斜めです)に傾いており、そのため左上と左下の印面と目打が微妙な位置関係になっています。
押されている消印が一般的な二重丸印とか、大阪拇太印であったならば、まぁ買わない切手ですね。他に探せばもっと良い状態の切手が見つかるでしょうから。
ですが、僕はこの切手を数十年前に買いました。
その理由は、押されているのが品川の大形地名入り検査済印だったからで、消印は地名部分が半分しか見えませんが、品川であることは間違いなくわかります。
半銭にこの消印が押された類例は少なく、そうしたことを加味すると、この切手の状態は最良に近いものと判断したのが決め手です。

次に右側の切手。
こちらは政府印刷の4版19番切手。
目打が印面を傷つけていない理想的な形に見えますが、若干のオフセンターで左のマージンが広いですね。
オフセンターというのは、切手をリーフに並べると、単片だけで見た時より目立ってしまうもの。
半銭の未使用は、大量に残されていますから、丁寧に探せば画像の切手より状態が良いものが見つかるでしょう。
ですが、僕はこの切手を大満足で、銀座の某手彫切手専門店の在庫から抜き取りました。
半銭の政府印刷の多くは、抜けの悪い目打11sですが、この切手は数少ない目打12。
それでいて、このルックスですから良い買物でした。

このように、収集する上でのコンディションは「マテリアルになにを求めるのか」という部分に左右される要素を多く含み、一律に同じようには行かないわけです。
結局は、知識と経験なのでしょう。

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