『切手投資カタログ』1965年版

切手を純粋に趣味として集める一方で、投資の手段として使われていた時代があったことは、よく知られています。
昭和30年代から始まり、40年代前半がそのピーク。
一部は、50年代まで続いていたと思います。

そうした時代には、切手投資関係の書物が刊行されたり、取引所みたいなものが出現したりしましたが、投資専門カタログも当然ながら発行されていました。
その投資カタログを、いま読み返してみると、なかなか面白い。
もちろん雑学としてですが。

下の画像は、国体切手のページに掲載されていた11回から17回の相場の移り変わりグラフで、全ての切手(銘柄)に、このようなグラフが付いています。

ここで面白いのは、講談社発行の『少年マガジン』の「読者スポーツ切手サービス」と関連付けていること。
この企画は、初回が昭和37年10月、2回目が38年3月、3回目が38年7月で、それぞれの回と取引価格の変動を示して本文中で解説しています。

我々、趣味としての切手収集家の立場として「投資はけしからん」の一言で片付けてしまい、解説書の中においても、金太郎飴のように、いつでも、どこでも同じような「かつて、こんなことがあり、収集家は反対運動を行いました」的な文面で片付けてしまいます。

ところが、その仕組みや方法となると、具体的な話しは出てきません。
それもそのはずで、投資関係の資料を郵趣家が積極的に集めたり残したりしませんでしたし、また、中身の検証もして来なかったので、今となってはわからないのです。

随分と前になりますが、郵趣出版が、僕が蔵書している『週間切手経済』の画像を提供してくれと言って来ました。
その時に驚いたのは、郵趣図書室を持つJPSグループにも保存されていないという事実。

好き、嫌いは別の話しなので脇に置いておくとして、やはり物事を考える基礎資料は全て収集する価値があるのです。
そうした意味で、切手投資の関係資料も大切なもの。

『切手投資カタログ』1965年版」への2件のフィードバック

  1. その昔、もう半世紀前位になるでしょうか。旬刊「切手投資」(発行者 故伊藤淳也氏)なる誌というよりも紙が発行されていました。現状、今の収集界は収歴の長い高齢者の方が多いので覚えておられる方も多くいるでしょう。そうです、沖縄切手を投資材料として煽りに煽り毎号発行毎に高騰価格を載せ、デパートを転々として即売会を開催しては盛況ぶりを伝えていました。守礼門を目玉にして最高4万円近くまでの価格操作をしました。沖縄復帰前の切手発売日は正に狂乱状態だったようです。復帰後暫くしてからブラックマンデー以上の大暴落、坂道どころか崖下に真逆に転落となりました。即売会を開催しても売りたい人ばかりで、もうだ~れも買わない状況に陥り終焉を迎えました。収集界の黒歴史というべき事案ですね。その守礼門は現在シートで数百円程度で買えます。これもバブル崩壊の一つかもしれません。

    1. いつも、ありがとうございます。
      その伊東淳也氏ですが、福井出身ですね。
      そこで、私が福井に住んでいた時に調べたことがあります。
      ところが、ちょっと素行が悪すぎて書けないというオチがありました。

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