この切手は、並のインパクトじゃなかった・・・

収集歴50年を越える間に、様々な切手に出会いました。
中には「なんじゃこれは!」と思うのありましたし、当然ながら好きな切手、嫌いな切手もあります。
そのような中で、この切手を越えるほど強烈なインパクトを受けた切手はありません。
そういう意味ではナンバーワンの切手でありますし、そして嫌いな切手のナンバーワンでもあります。

病的な表情の女性の顔、そしてその半分は骸骨・・・。
よくもまぁ、こんな図案で発行する決裁が出たものだと思います。
オーストリア郵政の斬新さ(?)とでも言えるのでしょうか?
かなり勇気がいる決断だったと思います

この切手のテーマは麻薬撲滅。
印面には「やめろ!麻薬は自殺だ」と書かれています。

麻薬撲滅運動の切手は、けっこうあちこちの国から発行されていますが、ここまで毒々しい図案は無いと思います。
聞くところによれば、この切手発行後にオーストリア郵政には、図案に対するクレームがかなり寄せられたとのこと。
しかしながら、多くのクレームがつくということは、それだけ人々の間に強いインパクトと不快な思いをさせたわけですから、そうした意味では、麻薬撲滅運動に最も役立った切手とも言えます。

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