画像は、1940年にリベリアが発行した「連邦100年記念」3種セットの中からの1枚。
日本でリベリアというと船の船籍で有名な国で、船舶事故が起こるとニュースで「リベリア船籍の貨物船が・・・」などと聞きます。
これは、国の方針で安価な手数料で船舶国籍証書を発行するからで、「便宜置籍国」と呼ぶそうです。
リベリアの他にはパナマも同様に有名ですね。
リベリアは、戦前から動物や植物、風景などのトピカル図案を素晴らしい凹版で発行した国として、収集家の間では知られています。
上の切手は、そうしたものと比べるといささか地味ではありますが、僕が気に入っている1枚。
アメリカン・バンク・ノート社の凹版で、リベリアの開発を図案としたもの。
沿岸部には数ヶ所の都市が名前とともに記され、河川沿いに奥地へと開発が進んだ様子を示しています。
画像をよく見ると、河川沿いに木々と一緒に村々を示す家が描かれているのがわかると思います。
そして、海にはこれらの村々への入植者を運んだであろう帆船が2隻。
この切手1枚で、リベリアの成り立ちを示す大河ドラマを見ているようです。