切手と菊花御紋章・京都寸葉から

なにか面白い記事はないものかと、戦中の『京都寸葉』を見ていたら、昭和20年5月発行号に下記の画像の記事を発見。
タイトルは「郵便切手の菊花御紋章拝用問題」。

「皇室の紋章である菊花紋章を、切手に用いてはならん」という趣旨の指摘は、昭和22年7月に連合軍総司令部民間情報教育局宗教課からのものによることは、皆さんもよくご存知だと思います。

ですが、それよりも2年以上も前に、しかも日本人により切手に菊花紋章を使うことへの疑義が『皇室の御紋章』(桜菊書院)という単行本の中で指摘されていたのです。
著者は、佐野氏という宮内省(戦前は「庁」ではなく「省」だった)職員。

原本を読んでいないので、詳しいことはわかりませんが「切手は皇室財産ではないし、法令によって使用を定められているわけでもない。国民が何ら疑問を持たずに、単なる慣例として使われ続けているのはよろしくない。」と言うのが趣旨で、海外の事例を含めて論を展開されているようです。

こういう方がいらしたとは、大きな驚きでした。

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