スウェーデン・グスタフ6世35オーレ切手帳

画像は、グスタフ6世通常切手シリーズから、タイプ3の35オーレ切手帳。

リーフの左側には、実用版シリンダーの一部を図示して、わかり難い印刷段階のペーン構成を示してあります。
シリンダー図は便宜上から縦図にしてありますが、実際の印刷機では横向き、即ち左側が上で右側が下になります。
つまり、シリンダーの横幅では3枚分のペーンが取れるわけです。

この図でよく見てもらいたいのは「マージン」と書かれた部分で、この部分が表紙に糊付けされます。
図で言うと、上段(実際の向きでは右)ペーンは上マージン。
中央のペーンも、同じく上マージン。
下段(実際の向きでは左)ペーンは下マージン。
スウェーデンでは、上マージンを「普通マウント」と呼び、下マージンを「逆マウント」と呼んでいます。

ここまで話して、貼付された切手帳を見てもらうと、逆マウントであることがわかると思います。
その位置はと言うと、図の太線部分のペーン。

たぶん察しの良い方だと、この印刷パターンを見て「ピン」と来てくれたと思います。
そうです。
普通マウントに比べて、逆マウントは少ないのです。
なにしろ、一列で普通マウントは2ペーンなのに対して、逆マウントは1ペーンですから。
当然ながら、逆マウントの方が評価がかなり高くなります。

このマウントの位置の他に、もう一つ切手の位置が左右で異なっているのがわかりますね。
ですから、リーフのように同じ逆マウントでも、切手が左右で異なるパターンを揃える必要があるのです。

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