昨日から腰痛で死んでいます。
昨日は、コルセットで腰を固定しないと起き上がれないほどだったのですが、今日は多少はマシになりつつあるように思います。
ということで、ベッドでゴロゴロ、ソファでゴロゴロなのですが、ゴロゴロするだけでも大変なんです。
だからと言ってゴロゴロしているだけでは間が持たないので、久しぶりに読んだのが『切手の歴史』。
著者は岡田芳郎さん。
この本を最初に読んだのは小6から中1に上がる頃で、もちろん、その時に著者名を記憶しました。
時が過ぎて大学生時代のことですが、石造物に記された私年号に興味を持って調べるうちに、暦の専門家である女子美術大学の岡田芳郎という先生に行き着きました。
まさに同姓同名の岡田芳郎なのですが、その時はイコールであることには気がつかず、イコールであることがわかったのは、だいぶ後のこと。
本書は、出版当時に『郵趣』の書評欄(無署名記事)で扱き下ろされたものではありましたが、今でも切手収集家が読んでも楽しめる一般向け書籍として、十分に存在意義がある内容だと思います。
そこで考えたのですが、近年、本書のように一般向けにわかりやすい郵趣書が刊行されない理由は、収集スタイルにあるのではないかと。
もちろん、収集スタイルは個人の自由なのは当たり前のこと。
しかしながら、専門収集、それもかなり狭い範囲にしか興味を示さない収集家が主流となってしまい、幅広く世界の郵趣に通じる知識を持つ収集家が見られなくなってしまいました。
極端な言い方をすると、本書のような書籍を記すには『スコットカタログ』全巻が頭の中に入っていないと難しいと思います。
本書はB6判、348ページを12の章で分割し、世界中の切手を用いて話題を構成し、一般向けに切手収集の楽しさを示しています。
例えば、第3章「切手の犯罪予防」では、1「偽造防止の対策」、2「再使用の予防」、3「切手の複製・贋造と郵趣的偽造」、4「盗難・盗用の防止」と小項目が立てられ、更にその中が細目に分かれています。
3「切手の複製・贋造と郵趣的偽造」のばあいは、「リプリントと模刻」「人気を呼ぶ模刻切手」「ボストン・ギャングの偽造」「偽造名人の芸術的参考品」「日本の偽造切手」「空想切手の是非」といった具合です。
もちろん、本書は今となっては古書でしか入手はできませんが、入手には難しい本ではないので、定価(1300円)以下でならば購入されて、ゴロゴロしながら一読されると面白いと思いますし、損はないでしょう。
この本は記憶に有ります。当時世界最大の切手とされていたソ連の宇宙飛行士を描いた切手が表紙に使用されていましたので凄く印象に残っています。手を出せるか出せないか微妙な金額で結局買いませんでした。切手の方は手を出せる金額でしたので迷わずに速攻で買い求めました。う~ん、どこへ入れたかな、高価な物でもないので紛れ込んで行方不明です。本気モードで探す気にはなれません。その内に出てくるでしょう。
いつも、ありがとうございます。
大きさ150×70mmですね。
図体が大きいくせに、目打が小さく細かくて、パッと見では小型シートのようにも見えてしまいます。
郵趣手帳さま
腰痛の方、どうぞお大事なさってください。回復を祈っています。
いろいろこちらの研究会でも、精神的に負担をかけているような気がして申しわけありません。
心と身体は影響しあうと思います。