リーフ作りキホンの「キ」

引っ越して5年が経ち、6年目ともなると田舎暮らしでは出会うことがなかった、いわゆる「切手女子」とお友達になったりします。
先週、そんな「切手女子」が見せてくれたのが、入手した切手を整理したリーフ。
彼女は、単純に気に入った切手をアート感覚で集めているだけなので、特定のテーマがあるわけではありません。
以前に袋に入れっぱなしだったのを、ストックブックに仮収納、最終的にはリーフに整理することを教えたところ、それを実行してくれたわけです。
去年のスタンプショウの時だったかな?
郵趣サービス社のブースに連れで行き、最初に買ったのはピンセットとストックブック。
リーフの説明は、会場にリーフがたくさん並んでいるので、「こういう風に整理すれば、それぞれの切手がわかりやすいでしょ」みたいな事を話したわけですね。

そんな彼女が、自身のリーフを「なんかイマイチ」と言うではありませんか。
どれどれ・・・。
確かに変でした。
「イマイチと言うより、イマサン」って感じ。

その変な理由は、一目でわかりました。
原因は、無地のパソコンリーフを使って、いきなりパソコンでリーフを作ってしまったこと。
そこまでに至る経緯は、彼女から聞いてわかりました。
結論として、教えたヤツが悪い!

リーフ作りと言うのは、バランスのセンスが8割と言っても言い過ぎではありません。
では、リーフ上に切手をバランスよく展開するのには、どうしたらよいのか?
このバランスと言うのは、リーフ全体の中でのバランスもありますし、隣同士の切手とのバランスもあります。
その感覚を身に着けるには、方眼リーフしかありません。

下の画像は、方眼リーフの上半分。
赤丸と赤線は私が書き入れたものです。
方眼リーフには、赤丸で記した位置に目印のためのトンボが有り、そのトンボを上下、左右に結んだ線が赤の破線になります。
中央の太線が、方眼全体の中心線になります。

こうしたトンボや方眼を目印に、バランスよくシンメトリーに切手を並べることがキホンの「キ」の字ですし、その切手を並べる時に隣りあう上下、左右の切手とマス目何個分を空けるのがよいのかも考えなければなりません。

そして、縦の枚数を何段にして、横は何枚にするのか。
同じ枚数でも5-4-4-4-1と4-5-4-3-2では違います。

彼女のリーフは、間が延びすぎてシマリが無い。
つまり、方眼リーフでのトレーニング無しに、いきなりパソコンで無地のリーフを使ったがために起きた悲劇だったわけですね。

やっぱりリーフ作りの基本は方眼リーフなのです。
僕は競争展に出品する時は、ゴッドンサイズの無地の特注リーフを使っていますが、普段の整理には今でも方眼リーフを使っています。

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