西ベルリンが発行した「自由の鐘」5種セットの中から高額面の3種。
この切手、1951、52、53年と3年続けて発行されているのですが、上から順にそれに対応するように並べてあります。
年度ごとにどこが違うのかと言うと・・・。
刷色が微妙に違うのですが、一目でわかる大きな違いがあります。
切手をよく見比べてもらえばすぐにわかるのですが、鐘を鳴らす舌の位置が違っているのです。
1951年は舌が左で、52年は右。
そして53年発行は中央。
つまり、鐘を鳴らす雰囲気をデザインとして表現したわけで、この辺の発想力はさすがだと思いますす。
この鐘は米国の「自由の鐘」をモデルとして、1600万人もの米国市民の募金によって作製され、ベルリン・シェーネベルク市庁舎の鐘楼に設置されています。
東ドイツに囲まれた西ベルリンで、自由の象徴として鳴らされた鐘。
さすがに音は出ませんが、切手上でも静かに鳴らされていたというわけです。