オーストリア・建物シリーズ

オーストリアの図入りリーフから、1957年発行の建物シリーズ。
印刷は大部分が平版印刷なのですが、1Schilling 切手だけ凹版、凸版、平版の順で3通りの印刷で発行されており、1枚目のリーフの3段目左から1〜3枚目がそれです。

2リーフ目では、上から3段目の中央緑色の刷色の10 Schilling が凹版印刷。
また、最下段の小型のコイル切手は、ハリソン社のグラビア印刷です。

このシリーズは、各額面にかなりの版欠点が記録されており、オーストリアで発行されている比較的簡略なカタログでも、図入りで多く解説されています。
また、図入りリーフでは分類されていませんが、紙も2種類(灰黄紙と白紙)に分けられ、用紙分類→版欠点へと進むと良いのでしょうが、それには物量がネックになるかも知れません。

ネットの発達で、昔よりはるかにマテリアルの入手は便利になったとは思いますが、唯一、紙付切手だけは年々入手が難しくなってきているとしか思えませんね。

オーストリアでは、この切手の時期に郵便番号制度が導入されたこともあり、それ以前と以後では消印にも変化が見られ、製造面や使用面を適度に表現すると、小規模でも面白いコレクションを作る楽しみがある切手だと思います。

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