隅田川花火大会

今日は、東京の「隅田川花火大会」。
4年ぶりの開催だそうで、猛暑を通り越して酷暑の中ですが、きっと凄まじい人出になるのでしょう。

江戸時代から続いた元祖「両国の花火大会」は、両国の川開きという性格を持っていましたが、交通事情の悪化が原因で1961年(昭和36)を最後に途絶えていました。
それを1978年(昭和53)に復活させたのが、今の花火大会になります。

その元祖「両国の花火大会」を、広重が「江戸名所百景」の一つとして描いており、ガイアナがそれを題材とした切手を1997年に発行しています。
まぁ、収集家用のいわゆる黒い切手ではありますが・・・。

描かれている橋は両国橋。
わかりやすいように「尾張屋版切絵図」で説明すると、隅田川と神田川が合流する地点付近の右岸から、両国橋を見下ろす視点で描いていることになります。
図中「広重の視点」とした辺りのはず。
「切絵図」では、ちょうど境目になってしまい両国橋は描かれていません。

現状図を示すとこのようになります。
浅草橋駅付近なので、これを目印にすると分かりやすいかと思います。

ところで、江戸時代の両国花火大会の開催費用ですが、船宿が8割、周辺の茶屋と料理屋が2割を負担したそうで、その他、個人的にお金を出して打ち上げてもらう人も居たそうです。

1978年に復活した花火大会の方は、1999年7月1日に「ふるさと切手・東京版」として、小型シートと一緒に発行されています。

こちらは、僕の好きな切り絵作家である久保修さんの作品です。

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