中国・天壇図航空切手

1970年代中頃に、新切手として集め始めた中国切手。
4〜5種のセット物で100円前後だったのが、今では大化けしています。

それと同時に古い方へと図入アルバムを埋めていったのですが、そんな時に特別感満載だったのが、画像の航空切手。
どこに惹かれたのかというと、横長の大形切手に描かれた大型機が優々と飛ぶ姿。
その頃、日本の航空切手で入手していたのは小形の「五重塔航空」や「大仏航空」が数枚だったので、「天壇図航空」の迫力に惹かれたわけ。

ところで、この切手に描かれた飛行機が何なのか、昔からずっと気にはなっているのですが今だに不明なのです。
飛行機切手関係の本などを何冊も調べたのですが紹介されていませんし、発行当時の記録類を調べても機種については触れられていないのです。
もしかしたら、モデルとなった飛行機はあっても、実機を描いてはいないのではないかと・・・。
なんて思っています。

この切手のカタログ値は、画像のようなオーダーキャンセルのものであって、実逓使用済は未記載。
古い『郵趣』(第6巻3号)には、この切手について「主としてソ連宛航空郵便に使用され、西欧諸国向の郵便に使用されることは非常に少ない」と記されています。
1952年の記事なので、まさに「天壇図航空」が現役バリバリの時の記述です。

可能ならば、このリーフの次ページに代表的な使用例として、1通でもよいのでカバーが欲しいところなのですが・・・。

中国・天壇図航空切手」への2件のフィードバック

  1. 天壇航空の図案の飛行機ですが、スタンレー・ギボンズの飛行機切手カタログ(COLLECT AIRCRAFT ON STAMPS)によると、イリューシンIl(英語読みならアイエルですが、ロシア語読みは確認していません)18とされています。ただし、機種名の後に”with piston engines”と付け加えられていますので、何らかの改造型なのかもしれません。
    ロシアの航空機は『世界の傑作機』のような専門誌にも特集がほとんどないので詳細が残念ながら判りません。

    1. 深見 様
      ご教示、ありがとうございます。
      早速、ギボンズの親版カタログを確認してみました。
      親版には「Il18」とのみ記述がありました。
      なんで今まで確認しなかったのだろう・・・。
      と、思ったらここで問題が一つ。
      切手の飛行機は、IL18とは形がだいぶ違いますし、Il18の初飛行は1957年だそうです。
      ということは、初飛行が切手発行の6年後となります。
      いったい、どうなっているのでしょう??

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