ネパール・1934年発行(Wa28)普通葉書

ネパールのステーショナリーには、収集が困難なものがけっこうあります。
下の画像の1934年発行の普通葉書も、その一つ。

そもそも、この葉書の存在が郵趣界に知られるようになったのも、発行されてからかなり時間が経った1958年8月。
つまり発行後24年が経ってからのこと。
それが、きちんとした報告の形で活字になったのは  ”Postal Stationery” (Vol. VI, No. 2 1959年3月/ 4月号)ですから、発見の翌年になります。
報告者は、Dr. Mac Linscott Ricketts。

購入したのは、2001年の東京国際展に出店していた Gärtner のブース。
ネパールをリクエストして出してもらった在庫品を見て、全く予期していないものが出てきたのにビックリしたのですが、その強気のプライスにもビックリ。
どれだけの時間迷ったかは定かではありませんが、これを逃したら、この先いつ入手のチャンスがあるかわかりません。
対応してくれている人も、かなりの自信を持った商品であるようなことを言っています。(たぶん)
迷っていたのは、消印の状態に引っかかっていたのです。
ですが、消印はなんとか読めそうだったので言い値で購入。
と、思いきや10パーセントの値引きをしてくれました。
初日の午後の話しです。

消印は、Lalitpur 局で1995年8月ですから、西暦では1938年11月になります。
この葉書は、これまでに4局のみの確認でしたが、このマテリアルが出てきたことにより5局目となり、入手して間もなくですが、APSのネパール・チベット研究会に資料報告をしました。
今のところ、本葉書は7例のみが知られています。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。必須項目には印がついています *