初めて一般公開されたデグロン君カバー

昨日、在日外国局のことに触れたので、今日はその関連マテリアル。
と言うか、昨日紹介したオークションのロット535に出品されています。

このカバーが郵趣界に現れたのは、1960年のパリのオークションでしたが、当時はまだ日本には実力が無かったために、国内よりもISJPの方で大きく注目を浴びました。
その後、このカバーは小泉達之助氏の所有となり、1964年7月に東京、8月に大阪で開催された切手展に出品されています。
今はよく見かけるデグロン君カバーですが、広く一般の収集家の目に触れる形で公開されたのは、実はこの時が初めてのことでした。

そうした意味で、この切手展は郵趣史上に残る切手展であると言え、下のパンフレットは貴重な史料でもあります。

このパンフレットを見ると、この切手展の企画に「在日外国局と明治初年の外国郵便」というのがあり、その中の一出品物として展示されたことがわかります。

パンフレットに写真が掲載されたデグロン君カバーは画像の一点のみですが、他ページを見ると、市田左右一氏の「在日フランス局の郵便物」という作品の中にも一点含まれていることが記されているので、この切手展では2通のデグロン君カバーが展示されていたことがわかります。
さて、そうなると気になるのが、市田氏の作品に入っていたデグロン君はどんなカバーだったのでしょう・・・。

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