2021年に横浜で開催された国際展に、手彫切手の8フレーム作品が2作品出品されていました。
一つは山田祐司氏のもので、既に当ブログでもその作品集を紹介しています。
そして、もう一つは太田克己氏の作品で、今日ご紹介する作品集がそれですから、横浜展での手彫8フレーム作品は全て印刷物として記録に残ったことになります。
出版社は同じ鳴美で、印刷も両者共通の台湾製ですが、山田作品集と太田作品集では体裁が全く異なります。
もちろん山田コレクションの方が上製本で、変な見方をすれば賞のランクの差の現れか?などと勘繰ってしまいますね。
私はもちろん会場で両作品ともじっくりと拝見したのですが、どちらかと言えば太田作品の方に好感が持てたのが正直なところ。
その好感という、ちょっとモヤモヤとした感覚なのですが、それはコレクションとしてのまとまりから受ける印象だったと思います。
太田コレクションを見ると、手彫切手収集家としてのキャリアとかバックグラウンドが目に浮かんで来るのです。
例えば、洋紙黄色2銭カナ入のページなんて、誰が見ても唸ると思いますね。
それとか、「あっ、あの名品がここに!」なんてのも・・・。
こうしたコレクションが、自宅のソファでゆっくりと眺められるとは、出版元に感謝です。