不足便使用例から色違い

画像は、新小判2銭切手の極めて普通の不足料扱い便。

差出人が2匁までの基本重量だと思って出したら、それをオーバーした4匁までの重量便だったということ。
差立局の阿波撫養局で重量オーバーに気付いたので、宛名の左に不足印を押し「二」を筆で書き入れ、配達局へ送っています。
配達局では、不足料金の倍に当る2銭切手2枚を貼って「不足」印を押して配達。
この手の使用例としては、教科書どおりです。

貼られている切手は両方ともに後期普通紙の目打13ですから、これまたどこにでもあるもの。

あまりに普通すぎるので、積極的に「なにかないものか?」と見ると、ありました、ありました。
パソコン上ではどこまで色を再現しているのかわかりませんが、切手の色調が大きく異なります。
差出し時に貼られたのと、配達局で貼られたものでは印刷ロットが異なるので、当然その結果が現れたものですね。

差出し時に貼られたもの、すなわち差出人が手元にストックしていた切手は明るい紅赤のもので、不足料として配達局で貼られた2枚の縦ペアは紅赤色。
この2色は、見比べるとハッキリと異なります。

こうした、ちょっとした事でもリーフに整理する意味合いを見いだせると、フィラテリーっぽくなるのでめでたし、めでたし。

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