国際切手展には、開催周知や資金集めという視点から記念・特殊切手の発行が付きもの。
中には、全く関係のない国から出される便乗発行も見受けられますが、そうした怪しげな切手はどけておいて、開催国発行の切手で素晴らしいと思うのが、スウェーデンが発行したストックホルミア86記念切手帳。
開催3年前の1983年の第1次発行から、切手展会場で発売され入場券付きの第5次までがあり、そのどれもが凹版印刷の素晴らしいもの。
画像は、その1次〜5次までの切手帳なのですが、ちょっと違うのは “specimen” 加刷入り。
見本加刷というと、郵便局などに備え付けた文字通り「見本」だと普通は思いますが、この加刷はちょっと異なります。
ストックホルミア86は、スウェーデン郵趣協会100周年記念の意味もあった国際展。
そこで、郵政が正式に “specimen” 加刷を行い、スウェーデン郵趣協会が記念品として頒布したのがこの切手というわけ。
各々の切手帳を台紙に入れ、それを5枚一緒にタトウに入れ頒布しました。
そのタトウの縮小画像が、2リーフ目の下になります。
けっこう、郵便局の見本と勘違いされている方がいらっしゃるのですが、記念品的な半官半民的な性格のものと言えましょう。
ですが良いマテリアルなので、僕のストックホルミアのアルバムの一部を飾っています。