ネパール最初の切手は、1、2、4anna の3額面なので、画像の4anna は最高額面。
4annna の使われた量は極めて少なく、市場に残された郵便使用の大部分は青の1anna になります。
ここで「郵便使用」とわざわざ断ったのは、Sri Pashupati シリーズの発行以後は、電話用として多量に使われたからで、市場に残された使用済の大部分はこの時期の使用例になります。
では、なぜ郵便使用が少ないのかという点ですが、答えは簡単で該当する料金が無いの一言。
普通ではほとんど考えられない、一部の書留重量便に他の額面との貼り合せで使用される程度です。
画像の中で注目品は、一番上の使用例。
押されているのは “Type Cross” という形式の消印なのですが、これは Sri Pashupati シリーズに使われた消印で、この消印が使われた時期(1911年以後)には初期切手は郵便に使われていませんでした。
言うなれば、善意の誤使用みたいな使用例ですね。
2段目の4枚ストリップもいい感じです。
5枚ストリップというのもありますが、もちろん持っていません。
16 anna ですから、かなりの重量物を書留で送ったものから剥されたものでしょう。
カトマンズの消印です。