1977年12月17日発行の第1次から、1981年9月1日発行の第7次まで発行されたサビーヌ。
シート切手、コイル切手、切手帳がありますが、そうした形態別を除外してカウントしても35種で構成されるシリーズです。
当初はもっと長期間にわたる発行が予想されていたのですが、当時のフランス経済を象徴するがごとくに郵便料金の値上げが激しく、大方の収集家の予想を裏切り、呆気なく次のリベルテへと替わってしまいました。
画像は、1978年3月31日の第2次発行から2サンチーム。
もちろん補助額面なので、これ1枚ではどうにもなりません。
日本で言うなれば2円切手みたいなものですからね。
下のカバーのようなのが正しい使い方で、貼られている合計は1.3フランですから、1979年10月15日から1980年7月31日までの国内書状普通便料金にピッタリ。
消印データーは、Sainte Foy les Lyon 局1979年10月24日ですから、料金改正後間もなくの使用例。
サビーヌの印刷には3種類の印刷機が使われていますが、この切手にはTD-3という凹版輪転機しか使われていません。
左の田型は、コアン・ダートを見ると発行前ですから、初回印刷分と考えられます。
右の田型は、切手とギロシ(青海波)の間に細い線が2本ありますが、これはルペーク・エレクトローニークと言い、これを光電管で読み取り目打の位置決めをするものです。