以前にも紹介したことがある『八州の郵便印』。
元々は田辺卓躬氏が『郵話』『JPC-UWA』『JPC』に、別刷りの付録として77回に分けて発行されたもので、関八州の基本文献として今でも貴重な資料となっています。
僕は、この方面のことを調べるには、まず最初に紐解く文献。
最初に記したように、この資料は付録として作られたものなので、毎号数ページでまとめられていることから、ある特定のことを調べるにはちょっと不便な部分があります。
例えば、下総の局や利根川水系の郵便経路について調べようとすると
「さ〜て、どの号の付録だったかな?」
ということになり、一つ一つ見ていくハメになるわけですね。
で、そんな調子で十数年にわたり使っていたのですが、あるとき見つけたのが下の画像の合本。
こんな合本があるとは驚きでした。
しかも、値段はこれまた驚きの超ロープライス。
まさか、こんな値段があっていいものかと・・・。
合本として出版ではなくて、田辺氏が手元保存部を私家版みたいに合本にしたような感じでしょうか。
製作数20部。
手元に合本とバラの両方があると、けっこう便利なんですよ。
資料作るのにコピーしたりする時は、広げられてスキャンしやすいバラの方で、調べたり読んだりするときは合本です。