中国解放区・山東27建郵7周年

中国解放区にも鉄道を描く切手が、そこそこの種類あります。
下の画像の切手もその一つで、1949年に華東解放区華東郵政管理総局が発行したもの。

どんな図案かと言えば、下の拡大画像のとおり郵便逓送の様子を描いたもので、右側には、恐らく実車ではない蒸気機関車が描かれています。
このセットの中には、5円切手だけに「郵」の加刷が存在するのですが、その理由がヘンテコなんです。

「郵」字の部分を拡大すると、その下には・・・。

なんと、まぁ!
その下に描かれていたのは「日の丸」!
日本の国旗です。
別に日本が残した切手に加刷したわけではないのに、なぜに「日の丸」が・・・。
信じ難いミスですねぇ!!
なんで、こんなことになってしまったのでしょうか?
それを消すために「郵」字を加刷したわけですね。

この加刷、リーフを見ればわかるように小字と大字があります。
実は、この切手を入手した時に2種類の字があることに気がついて、真っ先に調べたのが中国で刊行されていた『中国解放区郵票目録』。
だって、本場中国で出版されているカタログですからね。
ところが、字体のバラエティには言及されていませんでした。

その頃は、まだJPSの『中国解放区郵票図鑑』が出版されていなかったので、次に見たのが『ギボンズ』親版。
これには、ちゃんと載っていて「さすがギボンズ!」と感心したものです。
その後に出された『中国解放区郵票図鑑』にも、きちんと採録されていました。

それにしても、こんなことがあるなんて・・・。

中国解放区・山東27建郵7周年」への1件のフィードバック

  1. この切手、ロバが描かれています。
    ごく最近、ロバに関する切手を集め始めたので
    何時か入手出来ればと思っている切手です。

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