画像は、10年前に開催された千葉切手展の小型印。
有り難いことに、収友が下さったものです。
描かれている機関車は、陸軍鉄道連隊が昭和17年から使用していたK2形蒸気機関車。
日本の蒸気機関車は、国内外の切手に様々な形式が描かれていますし、風景印にもご当地モノが多数描かれています。
ですが、それらは国鉄や私鉄の民生用機関車であったり、森林鉄道などの産業用機関車です。
この機関車の所属先である、陸軍鉄道連隊と言っても知らない人が大部分だと思いますが、要は戦地で軍用列車を軍隊自らが敷設し、運行するための部隊と思ってもらえればよいかと。
こんな性格の機関車ですから、なかなか切手図案には向かないわけです。
平成22年の千葉切手展は習志野で開催。
この習志野が鉄道連隊の本拠地だったので、この図案が描かれたのでしょう。
現在、習志野市の京成津田沼駅と松戸市の松戸駅を結んでいる新京成電鉄の路線は、その多くを鉄道連隊が敷設した演習線跡を利用した線形となっています。
この小型印があるおかげで、リーフの中で鉄道連隊が語れます。