画像は、図入りアルバムに整理された西ドイツ・ベルリン地区発行の「現代のベルリンシリーズ」。
発行は1965〜66年です。
ご存知のとおり、ベルリンは第二次世界大戦時に大規模な空襲と市街戦により、壊滅的な破壊を受けてしまいました。
それから20年が経ち、近代的に復興したベルリンを記念するために発行されたのが、このシリーズ。
このシリーズの面白いところは、同時期の記念・特殊切手と比べると遥かに発行枚数が多く、また、有効期限(記念・特殊切手は多くが2〜3年)も5〜6年と長く、準通常切手みたいに扱われているところ。
たぶん、ベルリンの復興をアピールする、広報的な意味合いが強い切手だったのでしょう。
このシリーズで、最も象徴的だと思うのが下の切手。
戦争を警告する記念碑的な意味合いを持たせて残されている「カイザー・ヴィルヘルム記念教会」と近代建築が対照的な図案になっており、ある意味においてベルリンを代表する風景ではないかと思います。