貧乏性

先週の記事のコメントで、10枚ブロックのことがありました。
日本切手の収集がガラパゴス状態であった二十数年前より以前は、昭和だろうが現行だろうが未使用は10枚ブロックが主流。

この10枚ブロックというのは、はなはだ取扱が難しく、プレゼンテーション上は全くの邪魔者。
もちろん製造面の資料としては有効だと思いますが、それを最優先にすると、切手コレクションというよりも資料収集としての意味合いが強くなってしまいます。

下のリーフは、第二次昭和切手から5銭東郷の未使用リーフ。

左の単片3枚で印面の状態を初期から後期へと示し、その右にはゲーベル番号の入った第2コーナー8枚ブロックと下には銘版10枚ブロック。

市場にはこのようなブロックが多く残されており、必然的にそれを購入することになります。
ところが、僕にとって本当に必要なのは青枠のところ。

つまり、
8枚ブロック→3枚ストリップ。
10枚ブロック→単片。
コレクション用としては、これで十分。

早い話が、切り取ってしまえばいいのです。
ですが・・・。
哀しいかな、あまりに自分が貧乏性なのでそれができないのです・・・。

以前にも書きましたが、これと同じことはイギリスのシリンダーブロックにも言えます。
ワイルディングを全日展に出す前に、世界的に著名なビッグネーム氏に「シリンダーブロックって、無用の長物ですよね」という話をしたら「切断すればいいんです」という答えが。

イギリスではシリンダーブロックで集めるのが基本なので、切手商でも第3コーナー6枚ブロックで販売します。
1作品で100枚以上にのぼるブロックを、シリンダー番号の単片にしてしまえと言うことなのですが、その時も貧乏性なので出来ませんでした。

でも、確かに1リーフに6枚しか貼れないシリンダーブロックよりも、シリンダー番号付き単片を15〜20枚並べた方が、プレゼンテーションも美しくなりますし、表現力も確実に上がります。

それは解っているのですがねぇ・・・。
なかなか出来ません。

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